まず、そもそも、ベストサポートがなぜ生活介護をはじめたのか？たくさんの障害を持つ方のご家族からのお声を受けたのはもちろんですが。少しでも障害を持たれた方の選択肢を増やしたいという想いからでもあります。
重度の知的障害を持たれた方が、特別支援学校を卒業した後に通うのは、ほぼ「生活介護事業所」一択です。その生活介護事業所の、ほとんどが、同じようなプログラム、そして過ごし方をしています。自分たちの人生を考えた時に、高校を卒業したあとの選択肢は、たくさんあります。でも、障害があるだけで、選択肢は一つ。そして、数ある事業所もだいたい同じ。「せっかくの人生、これでいいのか？」こう考えた時、少しでも選択肢が増えればと考え、重度の障害があっても「働く」をテーマに上げて事業所をオープンしました。

ベストサポートの「生活介護事業所」は、「大人の当たり前」「働く」「支える側に」をテーマにしています。そのため、利用されている方は、ポスティングに出たり、御用聞で地域の方の家に行って、電球交換や草抜きの作業をしたり、畑で野菜を作ったり、バナナジュース屋さんでジュースを作って販売をしたりなどなど、様々な仕事を職員と一緒にやっています。そして、地域の方と関り、ニーズを聞き、御用聞きなどを通し、障害を持った方でも、地域課題に取り組む、支える側になれる形を作っている最中です。
「重度の障害があって、なにが出来るの？」と思われるかもしれません。それが、出来るんです。環境を整えたり、やり方を工夫したりすることで、やれるコトが広まる方もいます。「これしかできない」という方もいます。
でも、「これしかできない」が集まれば、チームで出来ることは増えます。どのように取り組んでいるのかを知りたい方は、是非、遊びにきてください。
まだまだ発展途上のmazekozeですが、その分これからどんどん進化していく場所でもあります。